未分類

回文とは

 ←回文サイト リンク集 →回文短歌・春その21 『後悔』
回文(逆さ言葉)とは……

――「竹藪焼けた」(たけやぶやけた)のように始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字や音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことで、言葉遊びの一種である。――(wikipediaより)

と、難しく解説されるまでもありませんね。
簡単に言えば、上から読んでも下から読んでも同じ言葉。
小さい頃から『トマト』『きつつき』『しんぶんし』などの言葉を見つけるのは、とても楽しい遊びでした。

ただ『たけやぶやけた』のレベルになると、子どもにはグッと敷居が高くなります。
回文とは、文字通り『文』であって、『トマト』などの単語ではちょっと足りないんですよね。
ということで、小学生くらいの頃に言葉遊びは無事卒業。

それから回文は、大人になるまで遠い存在でした。
いわゆる雑学の一つで、生活にはまったく役立たない知識。
特に親しむこともなく、テレビのバラエティ番組で取り上げられれば「へー」と思うものの、すぐに忘れ去られていく……。

ところが、こうして少々年を召してきますと、おのずと頭の働きが鈍くなってくるものです。
他の方が挑戦しているのを見て、「頭の体操になりそうだな」と気軽に始めたところ、その魅力にまんまとはまってしまいました。

では、私の辿った回文道を追いかけながら、回文のルールを簡単にご紹介しましょう。

まずは『たけやぶやけた』レベルの、主語+述語の組み合わせのみでできた作品から入りました。
人間というものは、サッと一瞬で記憶できる言葉の数が『7』らしいです。
電話番号も、以前は7桁でしたしね。

『たけやぶやけた』は、まさに簡単に閃いて、気軽に楽しめるシンプルな回文のスタイルです。
しかし、7文字という縛りは以外に窮屈。
もっとボリュームをつけたくなっていきます。

というのも、7文字で回文をつくる方は世の中にたくさんいて、せっかく思いついてもネット検索すると、たいていが既存作だったりするのです。
悔しいので、その7文字分に前後を足して、より長い回文をつくっていきました。

その際、学んだルールですが……

1.テンテン(濁音)あってもなくてもいい
例えば「は」→「ば・ぱ」「へ」→「べ・ぺ」になってもいいということです。これで長文がかなり楽になります。
2.大文字・小文字はどっちでもいい
例えば「つ」→「っ」「よ」→「ょ」でも良い。これも逃げ道です。
3.同じ発音の言葉は、同じとみなしてよい
例えば「わ」→「は」、「え」→「へ」でも良い。「ー」の場合は、一応発音して無理がないかチェックしつつ。
※細かいルールなどは『言葉遊び(ことばあそび)回文塾』さんをご参照ください。とても詳しい&分かりやすいです。

最初はこれらのルールを「ずるくない?」と思っていたのですが、今では使わないとむしろ文章が不自然になるので、普通に使っています。
でもこのルールを使わずに長い回文が完成したときには、いつもより五割増しで嬉しく思いますね。

……というルールをおさえつつ、回文をつくっていたのですが。
途中でいくつかのつまづきがありました。

まずは上記の通り、短い文章だと「ネタ被り」がある。
対策として長くしていくと……文章的に無理が生じてしまうんです。
回分としては完璧でも、知らないひとが読んで意味が通じない文章は、あまり美しくありません。

特に『小説』のようなものを書こうと思うと、たいていは100文字も行かず破たんすると分かりました。
世の中にはとても長い『回文小説』が紹介されていますが、読もうとしてもすぐギブアップ……。
作られた方の苦労も分かりますし「すごい!」と圧倒されるのですが、読んで楽しめるかはまた別モノなんですよね。

もちろん、プロットのような扱いにして、補足説明をすれば通じる話に仕上げることはできるでしょう。
でもそれをすると、自分でボケたギャグの説明をするようで、どうにももやっとしてしまいます。

そんなことを考えていたとき、出会ったのが『回文詩』でした。
ぶつ切りの単語を並べて、それなりに意図が通じてしまう……。
詩というジャンルも、非常に回文向きなスタイルです。

しかも、回文詩=芸術(アート)なのだということが、回文詩人と名のられている方の創作物を見て良く分かりました。
眺めているだけで、心奪われてしまう素敵な文字列。
日本語の美しさを再発見させてもらえます。

ならば自分も、と取り組みたいのはやまやまだったのですが。
残念ながら、あまり長くなると支離滅裂になってしまうのは、小説と一緒でした。
なんとなく、想像力をかきたてる言葉を並べることはできても、どこかまとまりに欠ける気もしました。
どうせならキチッとまとめたい……。

ヒントを求めて回文作家さんのサイトを眺めてるうちに、ふと俳句に心惹かれました。
俳句は『5・7・5』なので、完全なシンメトリー。
『しんぶんし・たけやぶやけた・しんぶんし』のような形で、簡単に作れてしまいます。
しかも、パッと見て楽しめて、キチッとまとまっている。

素晴らしい……そう思いました。
……が。
残念ながら、応用性に欠けるといいますか……型が決まってしまって、作る側としてはやや物足りない。
それまで自由に長文を書いていたので、窮屈な気がしてしまいました。

「よし、ならば短歌だ!」

と移行するのは、ごく自然な流れでした。
しかし最初は、何がなんやらさっぱりわからず、手さぐり状態。
『5・7・5・7・7』だとアシンメトリーなので、回文にする際にかなり頭を使うんですよね。
その作業こそが、頭の体操になって面白いんですけど。

さて、ここで私の使った回文作成方法をご紹介します。
といっても、他の方となんら変わらないと思うのですが……。
たいていは、一つのキーワードを見つけるところからスタート。

例えば『わたし』なら、逆さまにして『したわ』になる。
くっつけると『わたししたわ』になる。
そこで「何を?」という部分に当てはまる単語を探していく……という流れで。

折り返しても意味不明な単語も多いのですが、たいていの言葉は何かしらの意味を持つものです。
特に回文の場合は、当て字や造語などが比較的許される(気がする)ため、一つ折り返せる言葉さえ見つかれば、あとは前後を膨らませていくだけ……という方法をとっていました。

しかし短歌をつくる場合、そのやり方は通じません。
というのも、ちょうど中間(折り返す部分)が『真ん中の5文字ブロックの後半』に決まってしまうので、単語の途中で無理やり折るような形になるからです。

となると、頭の5文字から地道につくっていくしかない……ここから先はまさにパズルです。
1文字、2文字と短い言葉を繋ぎ合せながら、頭から進んで折り返して終わりまで到着する。

ややこしい作業で、何度も『字余り』『詩に移行』などの失敗作が生まれました。
そのうち徐々にコツがつかめてきて、うまく繋がったときは「やった!」と感慨ひとしお。
さらに、季語を使ってテーマを考えながら作るようになり……。

そんな感じで作っていった回文が、いくつか溜まってきたので、まとめて公開することにしました。

<私が目指す回文スタイル>
・サラッと読めて、解説の要らない短文
・破たんがなく、キチッと決まる文章
・季語とテーマがあり、イメージが膨らむ内容

未だに修行中ではありますが、この三点について心がけながら、今後も楽しく回文を作っていきたいところです。
皆さんも、もし思い立ったならチャレンジしてみてくださいませ。
(そして完成したら、当サイトに寄稿を……ゲフン)

関連記事



もくじ   3kaku_s_L.png   未分類
<ささやかなお願い>
このサイトの作品を気に入っていただけたら、ぜひ投票してくださると嬉しいです。(1日1回)
FC2ブログランキングへ投票 にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ投票 人気ブログランキングへ投票

アルファポリスへ

【回文サイト リンク集】へ  【回文短歌・春その21 『後悔』】へ
   

~ Comment ~

勉強させていただいています 

またまた失礼します。

普通の短歌は一時通信教育で学んでいまして、
たまぁに先生から褒めていただきましたが。

回文短歌を自分で詠もうとすると眩暈がします。
でも、その制約が頭の体操になるというのは、
たしかにそうですよねぇ。

回文とはちょっとちがうのですけど、
歌のフレーズをメロディまで逆回しで、
もちろん歌詞も逆に歌うって、
できるものなのでしょうか?

「君は覚えているかしら、
あの白いブランコ」

「こんらぶいろしのあ
らしかるいてえぼおはみき」

なんてふうに。
と前から考えているのですけど、人間わざで可能なのか、
気になっています。

(例が古いというところからおわかりの通り、
私はおばさんです)

Re: 勉強させていただいています 

>あかねさん

どもども☆
ツイッターでもストーキング(ぇ)ありがとです。

短歌勉強してたんですね。ええのぅ……。
しかも褒められてたとか、やはし物書き的センスがあるのでは!
オレも勉強したいけど、通信とかそーゆーの絶対続かなry
回文短歌はアートやら芸術というより、まぢパズルですな。(*回┏Д┓回*)b

歌詞の逆回転、ネタにしてる回文師さんいまっせー。
テレビとか時々出てる有名な「逆さ歌」の中田芳子さん。
発音的にはローマ字にするのがコツらしいです。

> 「君は覚えているかしら、
arisakurieteoboahimik

みたいに喋って逆再生したら、それっぽく聴こえるかも!
やったこと無いけど。
あと音程くっつけたら完璧!
やったこと無いけど。

しろいーしろいーぶらぅんーこー♪(* ̄┏Д┓ ̄*)ノ(←けっこうイイトシ
管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
  • 【回文サイト リンク集】へ
  • 【回文短歌・春その21 『後悔』】へ